こないだ夕食のとき、「生き別れたお父さんを探す」というような内容のテレビ番組が放送されていた。
娘は食べていた箸を止め、テレビに見入っていた。
私は、しばらく気にしないふりをしてご飯を食べていたけど、このまま流すのもよくないかと思い、率直に聞いてみた。
「お父さんのこと、気になる?」と。娘の返事は、
「お父さんに会いたい。会ってどうなるかなんてわからないけど、とにかく会ってみたい」と、きっぱりしていた。
今、娘は10歳。娘が0歳の時に事情があって離婚して以来、一度も会ってない。養育費は2年ぐらい振り込まれていたけど、何度か滞り、メールで連絡したらある日メールが届かなくなった。それ以来音沙汰もない。
娘が自分には「パパ」がいないんだと気づいたのは4歳ぐらいだったと思う。保育園のおままごとで、お友達のおままごとには当たり前のように「パパ」が出てきて、娘にはそれがなんのことかわからず私に聞いてきた。その時に、娘には「パパ」はいないんだよ。パパとママは仲良くできなくて離れて暮らすことにしたの。もうどこにいるのかわからない。ということを正直に話した。娘は「ふ~ん」という感じだった。
その後、5歳のときに、「パパに会いたい」「パパと仲直りして」「ママは、お友達とけんかしたらごめんねしてって言うでしょ。ママもごめんねって言ってよ」「パパがほしいー」と泣かれた。申し訳なくて、この時は辛かった…。
「辛い思いさせてごめんね。ママはパパとは仲直りできないの。どうしても仲直りできないことがあったから。がまんして、無理して、けんかして一緒に暮らすより、あなたと2人で暮らしたほうが幸せだと思ったから、さよならしたの。だけどあなたにとってはパパだし、あなたがよくわからないうちにパパとお別れしてしまったことは本当に申し訳ない。」と、誠心誠意伝えることしかできなかった。
この時期は、仕事量が増えるものの、子育てにもまだ手がかかるときだったので、あっさり家族を捨てた元夫を許すというような気持ちになれなかったし、娘に会わせたくない気持ちが大きくて、娘には「連絡先がわからない。どうにかしたら連絡先がわかるかもしれないけど、もう少し大きくなって、パパにちゃんと自分の気持ちを言えるようになってからにしよう」というような感じでごまかしてしまった。
そのあと、8歳ぐらいかな、結婚式のときのアルバムを見つけてきて「パパ」を発見した。微妙な表情だった。娘はイケメン好きだから少しがっかり?(笑)
その時は、写真を見ることができただけで満足した模様。
そして今回。。。もうごまかせないと思い、「そっか。会いたいよね。うんうん。わかった。連絡取れるかわからないけど、何とかしてみようか」と言ってしまった。
はぁ~、どうしよう。連絡先は、メールを拒否されているだけか、アドレスを変えられたのかわからないけど、電話はかけたことがないので、もしかしたらつながるかもしれない。だめだったら元夫の実家の連絡先がわかっているので何とか連絡がつくかもしれない。
娘にとっては父親だし、昔みたいに恨んだり責めたりする気持ちはなく、今は、ただただ娘を授けてくれて感謝しかない。だから前々から覚悟は決めていたはずだけど、やっぱり気が重い…。
そんなこんなで、何もしないまま1週間が経ってしまった。今後に展開があれば、また投稿します。応援してください(>_<)