このまま「お父さんに会いたい」っていう気持ちが薄らいでいったらいいのにな~と心のどこかで願っていましたが、一週間が経ち、とうとう娘から返事が返ってきました。
「あのさ、お父さんにやっぱり会う」と、決心したように言いました。
そっか~、そうだよね。やっぱり会ってみたいよね。
会う場所をどうするか… 連絡しなくては…
重い腰を何とかあげつつ考えた。どう考えても人気のないところは嫌だし、かといって人込みも嫌。話が弾むか沈黙状態になるのかわからないので、レストランやカフェも無理。この時期はちょうどコロナも落ち着いてきて、行楽日和りでもあり、どこも人がいっぱい。どうしようかと考えた結果、マイナーな広めの公園で会うことにしました。
会うまでに、何を話したらいいのか、娘の気持ちは大丈夫だろうか、また頻繁に会いたいとか言われたらどうしようとか、いろんなこと考えました。でも、答えは出ない。会ってみるしかないんだと、自分を奮い立たせて会いました。
・・・感動のご対面は、多分30分ぐらいだったでしょうか。初めはよそよそしいながらも近況のことについて話したりしてましたが、だんだん娘の表情が曇りはじめ、最後は何もしゃべらなくなりました。どうしたいのかこっそり聞いたら、「もう帰りたい」と。そしてあっさりと「さよなら」をしました。
元夫は娘に会って、まず謝ってました。昔私にひどいことをいっぱいして嘘もいっぱいついてしまったと。だから一緒に暮らすことはできなくなった。辛い思いをさせてごめんな。一日も忘れる日はなかったよ、と。
私には一度も謝ったことなどなかったけど、娘には謝るんだ、自分が悪かったという認識はあるんだ。びっくり~。(←この時の私の心の声)
「さよなら」したあと、娘は泣き出した。
しばらくして、「どうした?」って聞いたら、「うそばっかり。ずっと忘れたことなかったっていうけど、それだったら誕生日やクリスマスに何で連絡もしてこないの。うそばっかりやん。」って。
子どもは敏感だ。えらい。ママはまただまされそうになったよ。
「そうだね~。その通りだよ。そう思うのもつらいよね。頑張って涙こらえていたんだね。誕生日やクリスマスに心のこもったプレゼントをくれるような人なら離婚してないよ。会って辛くなるかもって思ったけど、でも会ったからそれに気付けたんだよ。会わずに期待だけ膨らむよりも、こんなものかって、少しスッキリした!って思える方が良かったんじゃない?」
「うん、スッキリした!」
このブログを書いている今は、当時から3か月ぐらいたっているけど、やっぱり会わせて良かったと思います。娘10歳、なかなか頼もしいです。
おわり